2014年1月31日金曜日

書籍「日本人の音楽教育」



「日本人の音楽教育」という本を読んだ。のだけど・・・

日本人の音楽教育 (新潮選書)  
ひとことでいうと、まるでダメ。
著者はよっぽどなにか鬱積したものをもっているのだろうか。ひたすら対談相手に自分の考えに誘導するかのようなことを何度も何度も言い方を変えて言っている。はっきりいってつまらない。

具体的なことはここには書かないが、著者はまちがった理想論をもっていると感じた。

実際の音楽教育についておいらが意見できる資格などないけど、ひとつだけ「これだけは違う」とふだん感じていることをいおう。

ハ長調の主和音を説明するときに五線にはドミソと書いてある。
これはいい。

つぎに、属和音がシレソ、下属和音はドファラ。
は?
これらのことを予備知識なしにつきつけてくる。
和音のしくみなどは簡単なのだから、まずそこを説明すべきだろう。そのうえで転回を教えればよい。はじめから転回された形をいきなり提示するから、読者や生徒は和音の法則がわからないのだ。

ところが、小学校の音楽の授業からこの表現を使用しているらしい。「どうしてドミソは1つおきに音を拾うのに、ドファラは違うのだろう」と思うと、わけがわからなくなるでしょ。というかそんな疑問さえうまれないだろう。「わからない」と思うだけ。結果として「音楽なんてつまらねえや、やーめた」となるのだ。
 あるマナー講師が「相手に伝えよう、わかってもらおうという気持ちがない、それは相手に対する敬いがない証拠」といっていた。これはメールや商談での言葉遣いに対していったことだけど、敬いはないにしても、相手にわかってもらおうという気持ちがない、そこまで気が回らない文章は不愉快だよね。電気製品の説明書も専門用語だらけで、読む人の知識レベルを考慮していないのが困る。教育にたずさわるひとは、そういうことを考えないと、あなたのお客さんをなくすことになりますぜ。


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