2017年5月31日水曜日

FUSE ONE“FUSE”



FUSE ONE“FUSE”


豪華メンバーを集めたFUSE ONEだが、音楽に一貫性がないような気がする。仕方ないのだろうけど。

特筆すべきはジェレミー・ウォールの参加。ま、アレンジは彼によるものだと表記されているが、目を見張るアレンジはない。
曲は参加ミュージシャンそれぞれが持ち寄っている。ジェレミーの曲はいかにもスパイロジャイラがやっていそうな曲想。マクラフリンの「フレンドシップ」はアルバム「エレクトリック・ギタリスト」でサンタナと一緒にやっているけど、FUSE版のほうが断然よい。 

これは80年の録音だが、アルバムの内容自体もいかにも80年代という感じがする。つまりダレてきているのだ。ビバップがだんだんマンネリになっていったのと同じで、60年代末から動き出して70年代中頃に絶頂期をむかえたフュージョン、クロスオーバーも80年代に入ると似たような現象がおこった。作り手も70年代のような作曲・編曲で凝ったものではなく、ブローイング・セッション的なものを何ら抵抗なくリリースするようになってきた。そういったことを痛切に感じるアルバムのひとつ。繰り返す、メンバーは豪華なのに・・・



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